協賛という形で参加させてもらいました。
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第1部は長野県環境保全研究所の北野 聡さん(陸水生態学)から
ダム(治山、砂防、大規模)と魚をはじめとする生物への影響や
佐久の抜井川水系霧久保沢に建設された堰堤における魚類調査の
結果を例に話を聞かせていただきました。
ポイントとしては
・長野県の河川は戦前から始まった大型ダム建設により全県で海から遮断されている
・長野県におけるサケ、アユ、ウナギなどの遡河回遊魚は野生絶滅状態にある
・ダムの数が魚種数に負の影響を与えるというデータはない
・ただしダム上流で魚種が絶滅している例もある
・千曲川上流域(南佐久)では平均連続流路(堰堤等で分断されていない区間の平均
距離)が以前は40.9kmあったにもかかわらず、現在は2.9kmになってしまった
・霧久保沢のイワナの遺伝子解析ではほとんど在来種であった
・建設された堰堤は今のところ水抜きが埋まっていないため、イワナが遡上している
・堰堤より下流のイワナの方が肥満度が低い
(当法人、事務局古川から「むしろ堰堤上流のイワナの肥満度が上がったのでは?」という意見も)
・今のところ堰堤の上下で生息密度に違いがみられない
・産卵期には堰堤下部にイワナが滞留する傾向がみられる
といったことを聞かせてもらいました
第2部では渓流保護ネットワークの代表 田口 康夫さんから「砂防ダムを考える−環境と災害−」というテーマで
話をしていただきました。内容は
・牛伏川(松本市)の砂防ダム改修の結果や薄川水系の改修予定の話
・牛伏川で土石流の通り道に県がキャンプ場やトイレを作ったという例
・島々谷川では砂防工事やトンネル工事の排土を川の流れを狭めるように盛土したこと
・これにより流れが変わり、強まり、また盛土が流出して、道路を破壊したと考えられる
・治山ダムによる流路固定(流れが集中し沖積錘ができない)
・2006年7月の豪雨による岡谷の災害の様子
・昔からある神社まで流された
(神社は村を守るために被害のあってもいい場所に建てられているのでは?という意見も)
・落葉松は根が張らないため治水能力が低い
・ゴルフ場のU字溝が土石流の発生点になった
・急斜面は崩れずに緩やかな斜面(畑の跡など)が崩れていた
・水害は以上のような人為的要因が大いにあること
といったものでした。
その後のディスカッションでは
・土砂災害防止法(危険地区に住む住民の転居には補助が出る)が有効に使われていない
・むしろ住民はそのような制度を知らないし、行政でも周知徹底できていない
・ハードに頼っていては災害を防ぐことはできない
・災害に遭わないことは現時点では難しいが、住民が自覚を持つことが重要
といった意見が交わされました。
以上


